「君子避三端」 (くんしはさんたんをさく)
君子は文士の筆端(筆の先)、武士の鋒端(刀の先)、
弁士の舌端(舌の先)――の、3つの「端」によって人と争うことをしない。
※※
文士の筆端(筆の先)とは知識や才能、武士の鋒端(刀の先)とは武力、腕力、
弁士の舌端(舌の先)とは弁舌巧みに言い負かすようなやり方。
才能や知識をひけらかしても、他人の尊敬は得られない。
力でねじふせても、心の中では従わない。
弁舌で言い負かしても、共感は得られない。
自重し、相手の心をつかむには、
この3つは、できればふりかざさないほうがいい。