『易経』革・上六 (先奏)
「君子豹変、小人革面」
(くんしはひょうへんし、しょうじんはおもてをあらたむ)
君子は時に応じて、豹の毛が生え変わるように、鮮やかに変化する。
これに反して、小人は上の人に従う顔つきだけはする。
※※
真に、ひとかどの人物であれば、変化、変革を恐れない。
必要であれば、あるいは過ちとわかれば、
がらりとやり方、態度を変えたりもする。
ところが小人は、表面上、それを受け入れる素振りをしつつも、
旧来のやり方やメンツにとらわれ、古いやり方や、
いったん口にした自説にこだわってしまう。
※※
この、「君子豹変」の言葉はよく耳にするのだが、
ちょっと、いくつかの辞書、参考文献を調べてみたところ、
解釈がまちまち、諸説ある。「君子は自ら鮮やかな変革を遂げ、
小人は変革の結果を受けとめ、顔つきを改めて従う」とも解釈できる。
そのほかにも、いろいろ解釈が成り立つ。
『易経』であるがゆえの、特質かもしれない。
しかし、yodaway2としては冒頭のように解釈してみた次第。
なお、「大人は虎変す」(たいじんはこへんす、易経)も同義。
posted by 「言葉の力」研究所 at 00:54|
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カ行 ……カキクケコ
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